防災・減災豆知識~エコノミークラス症候群を防ぐ方法

熊本地震後、車中で避難生活を送った人に見られた二次被害「エコノミークラス症候群」
この「エコノミークラス症候群」とは何か?
そして簡単な対処法について、日本体育大学体育学部運動器外傷学研究室所属の准教授であり
ボディビルダーでもある岡田隆准教授(写真下)にいろいろと伺ってきました。

エコノミークラス症候群とは?
体の部位を動かさないことで血が固まって、体の中枢にその固まりが飛んで、肺に詰まってしまう怖い病気です。
特に椅子に座って足が下に降りた状態だと、足に血が溜まって固まりとなり、血管を通っていくので
この症状になりやすいと言えるでしょう。
足の高さが低い位置にあることが一番の問題です。
リクライニングを倒して「心臓」と「足」の高さを一緒、もしくは足の方を高くすると発症しにくいです。
さらに、太ももを座面で圧迫することも、血流を制限する要因の1つとなります。
強く圧迫する椅子はおすすめできません。
足の血流は、心臓より低い位置から押し上げないといけないので、普通の人でもなりやすいのですが
筋肉を使って押し出しやすくする「筋ポンプ作用」を遣えるようにするのが解決法の1つです。
ふくらはぎの筋肉をよく動かすことがポイントです。


解決法①

椅子に座り、足を伸ばして上げ、出来る限り浅く座ります。
つま先を下にぎゅっと下げ、その後ゆっくり上に上げます。
ゆっくり長い時間力を入れ、ふくらはぎ・すねの筋肉をしっかり使いましょう。
出来るようになったらリズミカルに動かしましょう。

 

解決法②

①と同じ座り方で、つま先の先端で大きな円を描くように動かします。
まんべんなく動かすことがポイントです。

 

解決法③

セルフマッサージをして、もみほぐします。
土踏まずの部分からスタートし、ふくらはぎを下から上に、心臓から遠いところから近いところに向かってもみほぐしましょう。

 

「ペットと一緒に逃げてきたから…」
「小さい子どもが泣いて他の人に迷惑をかけそうだから」
「建物の中はもう怖いから」など、様々な理由で車中避難をされている方が多数いらっしゃいます。
車中避難をされている方は、時々は外で軽い運動をしたり、
岡田先生が教えてくれたエクササイズをすることが重要だと思いました。
震災時だけでなく、様々な状況でご活用ください。